木津のどんたくかほく店近く、昔ながらの「福梅」さん。
あまり中の見えない造りなので、ちょっと入りづらいなぁ、中はどんな雰囲気なんだろう?と気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は潜入捜査!常連さんに紹介していただき、店主さんにお店やメニューについてお話を聞いてきました!
常連さんたちによると、福梅は「お好み焼き屋やろ!」「いや、焼肉屋や」「俺はいつもラーメン食べるんや」「かつ丼もうまいよ」と、看板メニューや人気メニューと呼べるものがたくさんあるのも特徴のひとつのようです。
まずは、メニューからご紹介します。
福梅のメニューはこんな感じ
おすすめメニューを聞いたところ「とり皮もやしはマスト」とのことだったので、まずはそれを注文しました。
やってきた「とり皮もやし」は、ドーンとこんな感じ!
こちらを鉄板で焼いていただきます。
すでに味付けされているので、ジュージュー焼いている間も食欲をそそる香りが漂います。
鉄板焼きの音も耳に美味しい。これはビールのお供にぴったりな予感(片手に待機)。
完成!これを、さらに特製のたれにつけていただきます。
↑福梅秘伝のたれ。先代から受け継がれたレシピに改良を加えつつ、こだわりの材料でじっくりコトコト煮込んで作られているそうです。
そんな甘辛いたれにつけて食べると、おいしい〜!ビールも進むし、白ご飯にも間違いなく合います。
お好み焼きと、締めにはうわさのラーメンもいただきました。
ラーメンを食べると、口に入れる瞬間にふわっと広がる香りが…
「この香り、なんだろう、知ってる味のような気がするけど思い出せない…」とつぶやきながら食べていると、店主さんから神の一言。
「それ、チーズなんです。」
「!!!」
それだ!そうです、粉チーズのようなパルメザンな香り。
ラーメンと同時に嗅いだことがない香りだったので、浮かびませんでしたが、たしかにチーズです。
見た目には全くわからないけれど、隠し味にチーズが使われているそうです。
そしてその香りと味が、おいしいのです!これはぜひ一度お試しあれ。
「福梅」ってどんなお店?由来は?
福梅は、創業55年。初めは木津の交差点近くのプレハブで、お持ち帰り専門店だったそう。
30年ほど前に今の場所に移転して、現在は創業者の息子さんたち兄弟2人で切り盛りされています。
店主さんの生い立ちや家族の話を聞いていると、突然店主さん(兄)からこんな言葉が飛び出しました。
「いやぁ実は、自分のひいおばあちゃんが、西田幾多郎の妹にあたるんですよ。」
「…え?」
いま何て言いました?西田幾多郎の妹??
ええーーーー?!
西田幾多郎といえば、かほく市宇ノ気に生まれの哲学者。
「善」を研究し、西田哲学とよばれる流派を作り上げました。
かほく市では、西田幾多郎哲学館が作られ、駅前には銅像が立つほどの偉人です。
つまり、西田幾多郎の妹(すみ)さんがひいおばあちゃん。
すみさんには5人の子どもがいて、長男の佐五郎(さごろう)さんが、福梅店主さんたちのじいちゃん、というわけです。
なんということでしょう。
ちなみに、実家に残っていた西田幾多郎関係の文献などを、哲学館に提供したこともあるのだとか。
福梅店主さんたちの名字は「高橋」。西田幾多郎の姪(すみさんの娘)で、これまた優秀な哲学者だった高橋ふみさんは、おじいちゃんの妹なのだそうです。
以前は西田幾多郎哲学館に家系図が展示されていたそうですが、あまりに詳細な家系図だったため、プライバシーに配慮して現在は撤去されているとか。
その家系図には、福梅創業者のお父さんのお名前まで載っていたとのことでした。
まさかまさかの、西田幾多郎の血を継ぐお店だったとは…!
福梅のお店情報・地図はこちら
店名 | 福梅 |
住所 | 石川県かほく市木津ハ39−1 |
予約する | 076-285-1031 |
営業時間 | 18:00〜23:00(水曜〜土曜) 16:00〜23:00(日曜) 定休日:月曜・火曜 |
福梅は、西田幾多郎の血を脈々と受け継ぐご兄弟のお店でした。
席数は、座敷約20席、カウンター8席ほど。
西田幾多郎ファンはもちろん、気になってるけどまだ行ったことない方はぜひ!
足を運んでみてくださいね。
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